【大学院】院試・物理化学のおすすめ問題集・教科書・参考書。中堅・難関大学(東大・京大・東工大・MARCH)も対応。【勉強法】

f:id:proceeding:20190818171111j:plain

 

「大学院の院試を受けるけど物理化学のおすすめの参考書や問題集ってある?」

「物理化学の問題集が多すぎてどれを使ったらいいのかわらない!」

 

本稿では、このような疑問にお答え致します。

 

こんにちは。院試で京都大学大学院OBのインプロです。私も院試では物理化学が出題科目だったため、その対策を必死で行いました。ですので、お気持ちはよくわかります。

 

この記事を書こうと思った背景として、院試の勉強する問題集や演習書についての情報が少ないためです。当時、私も情報が少ない中で、「どのように勉強して良いかわからない!」というのが正直な意見でした。

 

いい参考書を選ぶことは近道にも繋がるため、良書を探して勉強した記憶があります。本稿では、その経験を活かして、院試対策として「物理化学」を取り上げてみました。ぜひ、これから院試を受ける人は参考にしてみてください。

 

 

 

【1】おすすめの参考書【全部の大学向け】

f:id:proceeding:20190818171149j:plain

 

「絶対わかる物理化学」は、物理化学が全くわからない人、又は苦手な人は一読する価値があります。

 

院試に余裕があるならば、ぜひ最初に手にとって読んで見ましょう。中身はわかりやすく浅い内容なので、とっつきやすいです。

 

絶対わかる物理化学 (絶対わかる化学シリーズ)

絶対わかる物理化学 (絶対わかる化学シリーズ)

  • 作者: 齋藤勝裕
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/10/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 2人 クリック: 2回
  • この商品を含むブログを見る
 

 

「単位が取れる物理化学ノート」は、上記の本よりも、もう少し踏み込んだ内容です。演習問題を解きながら進めていきます。

 

物理化学が多少苦手という人にはおすすめの一冊です。院試だけでなく、定期試験を受ける前に読んでも良いでしょう。

 

単位が取れる物理化学ノート (KS単位が取れるシリーズ)

単位が取れる物理化学ノート (KS単位が取れるシリーズ)

 
単位が取れる量子化学ノート (KS単位が取れるシリーズ)

単位が取れる量子化学ノート (KS単位が取れるシリーズ)

 

 

【2】おすすめの教科書【全部の大学向け】

 

教科書は基本的には、あれこれ手をだすよりも、いま使っている大学の教科書をそのまま使用するのが良いと思います。

 

理由は、どこに何が書いてあるかわかることや、一度勉強したところがあると理解しやすいからです。

 

しかし、教科書が優しすぎたりすると、重要な部分が記載されていない可能性もあるため、その場合は、別の本を使用することをおすすめします。

 

その中で、「アトキンス物理化学」は言わずと知れた物理化学の名著です。授業で使っている人も多いのではないでしょうか。

 

確か、京大でもこの本を使っていたと思います。翻訳のせいなのか、非常にわかりにくい部分もかなりあり、初学者向けではありません。

 

しかし、かなり詳細にかかれているので、辞書的に使うには非常にいい本でしょう。

 

熱力学、量子論、分子構造、反応速度論など詳細に書かれています。

 

アトキンス物理化学〈上〉

アトキンス物理化学〈上〉

  • 作者: Peter Atkins,Julio de Paula,中野元裕,上田貴洋,奥村光隆,北河康隆
  • 出版社/メーカー: 東京化学同人
  • 発売日: 2017/03/01
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 
アトキンス物理化学〈下〉

アトキンス物理化学〈下〉

  • 作者: Peter Atkins,Julio de Paula,中野元裕,上田貴洋,奥村光隆,北河康隆
  • 出版社/メーカー: 東京化学同人
  • 発売日: 2017/09/01
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

 

個人的には、アトキンスで勉強するよりも、日本人がわかりやすく書いた本で勉強することの方が圧倒的に効率的だと思います。

 

わかりやすい物理化学

わかりやすい物理化学

 

 

量子化学と反応速度論はこの本が非常にわかりやすいのでおすすめです。手元にあると非常に便利です。

 

物理化学―分子論的アプローチ〈上〉

物理化学―分子論的アプローチ〈上〉

  • 作者: D.A.マッカーリ,J.D.サイモン,Donald A. McQuarrie,John D. Simon,千原秀昭,斎藤一弥,江口太郎
  • 出版社/メーカー: 東京化学同人
  • 発売日: 1999/12/10
  • メディア: 単行本
  • 購入: 1人 クリック: 13回
  • この商品を含むブログ (6件) を見る
 
物理化学―分子論的アプローチ〈下〉

物理化学―分子論的アプローチ〈下〉

  • 作者: マッカーリ,サイモン,D.A. McQuarrie,J.D. Simon,千原秀昭,斎藤一弥,江口太郎
  • 出版社/メーカー: 東京化学同人
  • 発売日: 2000/02/15
  • メディア: 単行本
  • 購入: 1人 クリック: 3回
  • この商品を含むブログ (3件) を見る
 

 

【3】問題集・演習書【地方国立・MARCH向け】

 

「演習 物理化学」は、物理化学が苦手な人の初めての一冊に最適な本です。私も最初にこの本で勉強しました。

 

問題が非常に優しく、わかった気にさせてくれます。ここで、解き方を全て暗記することをお勧めます。

 

熱力学については、同社の化学熱力学の方が詳細に書いてありますが、これをやるならば、次で紹介する「右脳で学ぶ」をおすすめます。

 

演習 物理化学 (セミナーライブラリ 化学)

演習 物理化学 (セミナーライブラリ 化学)

 
演習 化学熱力学 (セミナーライブラリ化学)

演習 化学熱力学 (セミナーライブラリ化学)

 

 

「演習で学ぶ物理化学」は、分子運動、熱力学と反応速度論に特化してますが、演習で学びながら勉強できるので非常におすすめします。

 

分子運動については、理想気体の状態方程式、ボルツマン分布などについて学べます。

 

熱力学については、熱力学第一法則から第二法則、カルノーサイクル、化学ポテンシャルなどについて学べます。

 

問題の解き方を理解しながら、丸暗記しましょう。理解できなくても、丸暗記はおすすめします。理解が後から追いついてきます。

 

ここでわからない問題は、アトキンスや分子論的アプローチの教科書で勉強し直すと良いでしょう。

 

この問題をマスターすれば、反応速度論に関しては、旧帝国大学レベルの院試にも対応できるかと思います。

 

右脳式 演習で学ぶ物理化学―熱力学と反応速度

右脳式 演習で学ぶ物理化学―熱力学と反応速度

  • 作者: 上松敬禧,中野勝之,多田旭男,広瀬勉
  • 出版社/メーカー: 三共出版
  • 発売日: 1993/12/01
  • メディア: 単行本
  • クリック: 2回
  • この商品を含むブログを見る
 

 

物理化学が苦手な人向けに、「ライフサイエンスの物理化学演習」もあります。内容はわかりやすく薄いです。

 

難関大学を受けるには少し心もとないですが、中堅大学(MARCH、地方国立大学)であれば、これで十分でしょう。

 

ライフサイエンスの物理化学演習

ライフサイエンスの物理化学演習

 

 

【4】問題集・演習書【旧帝国大学向け】

 

「物理化学演習」は非常に古い本ですが、内容が濃く、解説が詳しいのでおすすめします。

 

熱力学と量子化学の箇所は非常にわかりやすかったです。

 

ここまでやれば、旧帝国大学と呼ばれるレベルの大学(北海道大学(北大)、東北大学、大阪大学(阪大)、九州大学(九大)、東京工業大学(東工大))は、合格レベルに達するでしょう。

 

物理化学演習 第2版

物理化学演習 第2版

 

 

アトキンスは教科書として非常に難しいのですが、章末問題もあり便利です。

 

そもそも、物理化学の演習書自体少ないので、問題があることが助かります。

 

苦手な部分や過去問で出題が多い部分、あれば追加で勉強すると、より理解が深まるでしょう。

 

アトキンス 物理化学問題の解き方 (学生版) (第10版) 英語版

アトキンス 物理化学問題の解き方 (学生版) (第10版) 英語版

 

 

【4】問題集・演習書【東大・京大向け】

 

この問題集は購入しましたが、非常に難しかったです。解けない問題も多数ありました。

 

難関大学(東京大学、京都大学)を目指すならば、一度勉強してみると良いでしょう。

 

東大、京大で過去問の出題が多いところは、このあたりの本で勉強してみることをおすすめします。

 

物理化学演習 1―大学院入試問題を中心に (化学演習シリーズ)

物理化学演習 1―大学院入試問題を中心に (化学演習シリーズ)

 
物理化学演習〈2〉―大学院入試問題を中心に (化学演習シリーズ)

物理化学演習〈2〉―大学院入試問題を中心に (化学演習シリーズ)

 

 

勉強方法

 

まず、過去問を見てみましょう。過去問が命です。

 

過去問で出題されない問題を闇雲に勉強しても時間の無駄です。落ちる可能性すらあります。

 

過去問をじっくり眺めて、反応速度論がでそうだ、電気化学がよく出題されているなどある程度情報を得ましょう。

 

その上で、出題されるトピックの問題を集中的に理解し、解いていくことが大切になります。

 

そして、難しい問題を最初に解くのではなく、優しい問題から理解して解いて、難しい問題に行くのが正解です。

 

時間があるならば、【1】で紹介している参考書については、全部読んでも良いでしょう。 

 

その後に、【3】の問題集を解きながら、【2】でわからないところを確認するという流れで、問題の内容と解き方を理解していきましょう。

 

勉強方法については、以下の記事でも紹介しています。

 

www.inprogressx.com

 

 

www.inprogressx.com

www.inprogressx.com